Penlytics入門|第27回 AIレビューで読者目線の感想をもらう

AIレビュー ― 十二人の読者役に作品を読んでもらう
はじめに
ここまでは、AIにあなたの物語を読み込ませて、設定や伏線を整える機能を見てきました。今回は、できあがった作品を「読者」として読んでもらい、点数と感想をもらう「AIレビュー」をご紹介します。
書いた本人は、どうしても物語に入り込んでいるので、「人が読んだらどう感じるんだろう」というところが見えにくくなりがちです。かといって、書きかけの作品を毎回だれかに読んでもらうのは気が引けるものです。
AIレビューでは、運営があらかじめ用意した十二人の個性ゆたかな読者役が、それぞれの目線であなたの作品を読み、点数とコメントを返してくれます。文章を細かく見る人、キャラクターに肩入れする人、売れ行きを気にする人。いろいろな読み手の感想を、いっぺんに集められます。
この記事では、レビューの頼み方と、十二人の読者役、そして返ってきた結果の読み方をご紹介します。

レビューの頼み方 ― 「AI レビューを依頼」から
右側の AI 読書 タブの中に AI レビュー という場所があります。ここの AI レビューを依頼 を押すと、だれに読んでもらうかを選ぶ画面が開きます。
この画面の見出しは レビュワーを選択 です。十二人の読者役の中から、読んでもらいたい人を選びます。だれを選べばよいか迷ったら、まずは気になった人から選んでみてください。
十二人の読者役 ― 三つの枠
読者役は、得意なことによって三つの枠に分かれています。それぞれ四人ずつ、合わせて十二人です。
分析枠(文章や構成をきっちり見る人たち)
山田:文章の書きぶりを大事にする読者役です。
氷室 蘭:たとえ(比喩)の使い方をよく見る読者役です。
白波 ノア:言葉の正確さにこだわる読者役です。
藤堂 千歳:構成と作品の品格を見る読者役です。
感性枠(心の動きで読む人たち)
佐藤:キャラクターを好きになって読む読者役です。
天音 りん:感情をまっすぐ受け取る読者役です。
日向 ゆい:十四歳の素直な感想を返してくれる読者役です。
桜庭 みやび:人物どうしの関係性に注目する読者役です。
実務枠(届け方や売れ行きを意識する人たち)
鈴木:構成とテンポを見る読者役です。
黒崎 凛:たくさん読まれる作品をよく知る目線の読者役です。
九条 紬:書店員のような目線で見る読者役です。
叢雲 あかね:映像化を考える編集者のような目線の読者役です。
これだけ違う読み手がそろっているので、一人にほめられても別の人には課題を指摘される、ということが起こります。それぞれの感想を見比べることで、自分の作品の強みと弱みが立体的に見えてきます。
何人まで選べるか、特に見てほしい点も書けます
選べる人数には決まりがあります。選ぶ画面には 3人まで選択できます と表示され、まずは三人まで読んでもらえます。月額プランに入っていると、もっと多くの読者役に同時に読んでもらえるようになります。
画面の下には、自由に書き込める欄があり、「特に見てほしいポイントがあれば」と案内が出ています。たとえば「戦闘シーンのテンポが心配です」のように、気になっているところを書いておくと、読者役がその点を意識して読んでくれます。
読んでもらう人を選んで、見てほしい点を書いたら、レビュー開始 を押します。これで読書がはじまります。読んでいるあいだは、AIが作品を読んでいる様子が表示されますので、しばらく待ちましょう。

このエピソード、それとも作品全体 ― 読む範囲を選ぶ
レビューを頼むときには、読んでもらう範囲も選べます。AI レビュー の場所に、範囲を切り替えるつまみがあります。
このエピソード:今開いている一話だけを読んでもらいます。書きあがった話を、その都度見てもらいたいときに向いています。
作品全体:すべての話をまとめて読んでもらい、物語全体としての感想をもらいます。
書いている途中は このエピソード で一話ずつ、ある程度たまったら 作品全体 で通して、と使い分けると効果的です。
返ってきた結果の読み方
読書が終わると、選んだ読者役それぞれから、点数と感想が返ってきます。
まず目に入るのが、百点満点の総合スコアです。点数には「秀逸」「優秀」「良好」「平均的」「要改善」「大幅改善要」といった評価のことばも添えられるので、ひと目でおおまかな手応えがつかめます。
その下には、作品を7つの面から見た評価が並びます。キャラ・構成・文章・独創性・感情・世界観・テンポ の7つです。どの面が強くて、どの面に伸びしろがあるのかが、色付きの目盛りで分かります。
そして、良い点 と 改善のヒント として、ことばでの感想がつきます。ここを読むのが、いちばん役に立ちます。詳細を見る → を開くと、7つの面それぞれについて、より細かいコメントや、そう判断した理由、本文のどこを根拠にしたかまで確かめられます。
もういちど読んでもらう ― 再レビュー
直したあとに「今度はどう評価が変わるかな」と気になったら、再レビュー を使います。
再レビュー には回数の上限があり、ボタンには 再レビュー(0/10) のように、これまで何回頼んだかが表示されます。直すたびに読み直してもらえば、点数や感想が動いていくのを確かめながら、作品を磨いていけます。
使い方の例
たとえば、第一話を書きあげて、人の目で見るとどう感じるかを知りたくなったとします。
右の AI 読書 タブで AI レビューを依頼 を押し、レビュワーを選択 で、文章を見てくれる 白波 ノア、キャラクターに肩入れする 佐藤、テンポを見る 鈴木 のように、枠の違う三人を選びます。範囲は このエピソード にし、見てほしい点の欄に「序盤の引き込みが弱くないか」と書いて、レビュー開始 を押します。
返ってきた総合スコアと7つの面を眺め、改善のヒント を読んで直すところを決めます。手を入れたら 再レビュー でもういちど読んでもらい、評価がどう変わったかを確かめます。
このくり返しで、ひとりよがりにならずに、読み手に届く物語へ近づけていけます。
まとめ
AIレビューは、運営が用意した十二人の読者役に作品を読んでもらい、点数と感想をもらえる機能です。
右の AI 読書 タブの AI レビューを依頼 から レビュワーを選択 で読み手を選び、見てほしい点を添えて レビュー開始。範囲は このエピソード と 作品全体 から選べます。結果は総合スコアと、キャラ・構成・文章・独創性・感情・世界観・テンポ の7つの面、そして 良い点 と 改善のヒント で確かめられ、詳細を見る → でより深く読み解けます。直したら 再レビュー でまた読んでもらえます。
次回は、本文の視点をあとからまとめて書き換える「視点の書き換え」をご紹介します。