Penlytics入門|第24回 AI読書と作品メモリの使い方

AI読書と作品メモリ ― 書くほどAIがあなたの物語に詳しくなる
はじめに
この記事から、Penlytics の「AIに読んでもらう」機能をひとつずつご紹介していきます。
Penlytics のいちばんの特徴は、あなたが書いた物語を、裏側でAIがいつも読んでくれているところにあります。登場人物がどんな人で、世界にどんな決まりごとがあって、どんな出来事が起きたのか。書けば書くほど、AIがあなたの物語に詳しくなっていきます。
このAIの「読書」によってためられた理解を、Penlytics では「作品メモリ」と呼んでいます。作品メモリがしっかりたまっていると、AIに続きを書いてもらうときも設定がぶれにくくなり、「前の話となんだか噛み合わない」といった食い違いにも早く気づけるようになります。
この記事では、AIが本文をどう読んでいるのか、そしてその読み取った中身をどこで確認できるのかを、画面に沿って見ていきます。

右側の「AI読書」タブが、AIの読書ノートです
執筆の画面では、右側にAIに手伝ってもらうための窓口が3つのタブで並んでいます。いちばん左の AI 読書 が、AIがあなたの物語をどう読んだかを見せてくれるタブです。
このタブの上のほうには、折りたためる案内があり、見出しには ガイド / 進捗 / AI の 記憶 と書かれています。この3つは、それぞれ次のような役割を持っています。
ガイド:今いるページで何をすればよいか、というヒントです。「まずは中心となるテーマを一文で書きましょう」といった、その場面に合わせた声かけが出ます。
進捗:物語づくりがどこまで進んだかの進み具合です。テーマや幕、節目がどこまで埋まったかを目で確かめられます。
AI の 記憶:AIがあなたの本文を読んで覚えたこと、つまり作品メモリの中身です。
この記事の主役は、3つ目の AI の 記憶、作品メモリです。
AIは自動で読んでくれます ― ポイントは減りません
作品メモリのいちばん安心できるところは、AIが本文を読むこと自体には、ポイントがかからないという点です。
あなたが本文を書いていくと、AIはその内容を自動で読み取り、登場人物や出来事を少しずつ覚えていきます。これはあなたが特別な操作をしなくても、書いているうちに裏側で進んでいきます。お金(ポイント)の心配をせずに、AIに物語を覚えていってもらえるわけです。
なお、たまった読書の中身をもっと深く整え直したいときには、後ほどご紹介する「分析」という操作を使います。そちらの一部にはポイントがかかる場合がありますが、ふだんの「自動で読んでもらう」分には、ポイントは減りません。

作品メモリの中身 ― あらすじとキャラクター
AI 読書 タブの 作品メモリ という場所を開くと、AIが読み取った物語の中身が並んでいます。
いちばん上には、AIがまとめたあらすじ(物語の要約)があります。これは、あなたが書いた本文を読んだAIが「この物語はこういうお話ですね」と理解した内容です。自分の頭の中のイメージと、AIの理解がずれていないかを確かめる手がかりになります。
その下には、キャラクター として、AIが本文から見つけ出した登場人物が並びます。名前や役割、どんな人物かといった説明が、本文の内容に合わせて自動でまとめられています。物語を書き進めるほど、ここに並ぶ人物が増えたり、一人ひとりの説明が厚くなったりしていきます。
このほかにも、物語の出来事、張った伏線、テーマや設定、時系列といった項目が、読書が進むほど少しずつ埋まっていきます。
大事な人物の設定を守る ― キャラクター設定を保護
AIは本文を読みながら登場人物の説明を更新していきますが、ときには「ここは絶対に変えてほしくない」という大事な設定もあります。
そんなときのために、作品メモリのキャラクターには、設定を守るための鍵のしるしが用意されています。キャラクター設定を保護 を選んでおくと、そのキャラクターの設定は、あとからAIが深く読み直したときにも勝手に書き換えられなくなります。
主人公の根っこの性格や、物語の鍵をにぎる人物の決定的な設定など、ぶれてほしくない人物に使うと安心です。
ダブってしまった情報をすっきり整理 ― 作品メモリの重複を整理
長く書いていると、同じ人物が少し違う名前で二重に覚えられてしまったり、似た設定がいくつもたまってしまったりすることがあります。
そんなときは 作品メモリの重複を整理 を使います。これを選ぶと、AIが同じ名前のキャラクターや重なった設定を見つけ出し、ひとつにまとめてくれます。実行する前には、いくつのキャラクターをまとめるか、いくつの設定や関係を消すか、といった内容を確認する画面が出ますので、中身を見てから進められます。
作品メモリがすっきりすると、AIの理解も整い、続きを書いてもらうときの精度が上がります。
新しく見つかったことのお知らせ ― 新規検出
AIが本文を読み直したときに、これまでの理解と食い違う点や、新しく気づいたことが見つかると、お知らせのしるし(新規検出 のバッジ)が表示されます。
これは「ここ、前の設定と違っているかもしれませんよ」「新しい登場人物がいるみたいですよ」という、AIからの気づきの合図です。お知らせを開くと、何が見つかったのかを確認し、作品メモリに取り込むかどうかを自分で選べます。
矛盾を見落としたまま書き進めてしまうのを防いでくれる、心強い見張り役だと思ってください。
使い方の例
たとえば、三話まで書いたところで「主人公の設定、ぶれていないかな」と気になったとします。
まず右の AI 読書 タブを開き、作品メモリ を見てみます。AIがまとめたあらすじを読んで、自分のイメージと合っているかを確かめ、キャラクター に並んだ主人公の説明に目を通します。これは絶対に変えたくない、という設定があれば、キャラクター設定を保護 で守っておきます。
書き進めるうちに同じ人物が二重に覚えられてしまったら、作品メモリの重複を整理 でひとつにまとめます。新規検出 のお知らせが出たら開いてみて、食い違いがないかを早めに確かめます。
こうして作品メモリを整えておくと、AIはいつもあなたの物語を正しく踏まえたうえで手伝ってくれるようになります。
まとめ
AI読書は、あなたが書いた本文をAIが自動で読み込み、その理解を「作品メモリ」としてためていく機能です。本文を読むこと自体にポイントはかかりません。
右の AI 読書 タブの 作品メモリ では、AIがまとめたあらすじや、見つけ出した キャラクター を確認できます。大事な設定は キャラクター設定を保護 で守り、情報がダブったら 作品メモリの重複を整理 ですっきりさせ、新規検出 のお知らせで食い違いに早めに気づく。これだけ覚えておけば、AIはいつもあなたの物語をきちんと踏まえてくれます。
次回は、ためた読書をもっと深く整え直す「AI分析ハブ」を見ていきます。