Penlytics入門|第22回 雪片法ウィザードで1文から物語を膨らませる

雪片法ウィザード ― 1文から物語を膨らませる
はじめに
物語を「全体から決めたい」と思っても、いきなり幕や節目を組み立てるのは難しいものです。「ひとことのアイデアはあるけれど、そこから先が広がらない」――そんなときに役立つのが、雪片 法 wizard です。
雪片法というのは、たった1文の要約から出発して、それを少しずつ段階的に膨らませ、最後には本文を書きはじめられる状態まで持っていく、という物語の組み立て方です。雪の結晶が小さな種から複雑な形へと育っていくように、ひとことの種から物語全体を育てていきます。
このウィザードは、その手順を1ステップずつ案内してくれます。各ステップには「次のステップをAIに膨らませてもらう」ボタンも用意されているので、自分で考えるのに行き詰まったら、AIに先へ進めてもらうこともできます。
入口は構成ページにあります
雪片法ウィザードは、構成 のページから開きます。構成ページの中ほど、型を変える(または 型を当てはめる)のボタンのすぐ隣に、雪片 法 wizard というテキストの入口があります。ここを押すと、ウィザードの画面が開きます。

全部で10のステップ
ウィザードを開くと、上のほうに「雪片法 (Step 1/10)」のように、今どこまで進んだかが表示されます。全部で10のステップがあり、進み具合がバーでも分かるようになっています。ステップは、おおむね次のように、小さなものから大きなものへと進んでいきます。
1文要約:物語の本質を、たった1文で書きます。すべての出発点です。
1段落要約:その1文を、5つの文に膨らませます。
主要キャラ紹介:物語の中心になる人物を、数人分紹介します。
1ページあらすじ:5つの文を、1ページ分のあらすじへと広げます。
キャラ別ストーリー:それぞれの人物にとって、この物語が何なのかを書きます。
詳細あらすじ:あらすじを、起・承・転・結の4つのまとまりに分けて詳しくします。
キャラ詳細表:各人物の役割・性格・動機・関係・変化を整理します。
シーンリスト:全体をひとつひとつの場面に分けて、箇条書きにします。
シーン詳細:それぞれの場面を、もう少し細かく書き込みます。
本文執筆開始:準備完了の画面です。ここまで入力した内容が、本文づくりに自動で活かされます。
最初のステップでは「15-25 字で 物語の本質を 1 文に」というヒントが出ます。たとえば「記憶を失った司書が、星の光で綴られた本を通じて人々の忘れた記憶を取り戻す物語」のように、物語の芯になる1文を書いてみてください。文字数の目安も画面に出ています。
書けたら 保存して次へ → で先に進みます。前のステップに戻りたくなったら ← 戻る、いったんやめたいときは キャンセル で閉じられます。
行き詰まったらAIに膨らませてもらう
このウィザードのいちばんありがたいところは、各ステップで「前のステップの内容をもとに、次の中身をAIに作ってもらえる」ことです。
たとえば2番目のステップ「1段落要約」を開くと、AI で自動展開 というボタンがあります。これを押すと、最初のステップで書いた1文をもとに、AIが5つの文へと膨らませてくれます。

同じように、後のステップにも「前のステップから膨らませる」ボタンが用意されています。1ページあらすじや詳細あらすじ、シーンリストなども、ひとつ前の内容をもとにAIに作ってもらえます。出てきた中身は、もちろん自分の手で直せます。AIに土台を作ってもらい、自分の言葉で仕上げていく、という進め方ができます。
なお、AIに膨らませてもらうには、ひとつ前のステップの内容が入っている必要があります。順番に埋めていけば、自然とボタンが使える状態になります。
飛ばしてもよいステップがあります
10のステップのうち、後半のいくつか(キャラ別ストーリー・詳細あらすじ・キャラ詳細表・シーンリスト・シーン詳細)は、必要なければ飛ばせます。ウィザードの下のほうに スキップ のボタンが出ているステップは、飛ばして先へ進んでかまいません。
「今回はそこまで細かく詰めなくてよい」というときは、無理にすべてを埋める必要はありません。飛ばしたステップは、最後の完了画面で分かるように示されます。
入力した内容は本文づくりに活かされます
最後の10番目のステップは、準備完了をお知らせする画面です。「本文執筆を始めましょう。 入力した雪片法 step は AI 本文生成時に自動で参考にされます。」と表示されます。
ここまでに入力した1文要約・あらすじ・人物・場面といった情報は、このあと本文を作るときにAIが自動で参考にします。どのステップまで埋めたか、どこを飛ばしたかも、印で一覧表示されます。確認したら 閉じる でウィザードを終えます。
使い方の例
たとえば、ひとことのアイデアだけが頭にある状態だとします。
まず 構成 ページの 雪片 法 wizard からウィザードを開き、最初のステップに「記憶を失った司書が、忘れられた記憶を本を通じて取り戻す物語」と1文を書きます。次のステップで AI で自動展開 を押し、5つの文に膨らませてもらいます。出てきた文を自分の言葉に手直しして、さらに次へ進みます。
人物の紹介を書いたら、後半の細かいステップは今回は スキップ で飛ばし、最後の完了画面まで進みます。これで、ひとことのアイデアが、本文を書きはじめられるだけの土台へと育ちました。
まとめ
雪片 法 wizard は、たった1文から出発して、段階を踏みながら物語全体を膨らませていくための案内役です。入口は 構成 ページにあります。
全部で10のステップを、小さなものから大きなものへと進みます。各ステップでは AI で自動展開 のボタンで先へ進めてもらえますし、必要なければ スキップ で飛ばせます。最後まで進めば、入力した内容がそのまま本文づくりに活かされます。
「アイデアはあるのに、どこから手をつければいいか分からない」というときの、心強い出発点として使ってみてください。次回は、全体の設計と一話ずつの執筆を同時に進められる「行ったり来たり」モードをご紹介します。