Penlytics入門|第18回 構成ページ―幕と節目で骨組みを作る

構成ページ ― 幕と節目で物語の骨組みを作る
はじめに
「物語を設計する」モードの2番目のページ、構成 をご紹介します。
物語を最後まで破綻させずに書き切るには、いきなり本文に取りかかる前に、おおまかな骨組みを決めておくと安心です。この構成ページは、その骨組みを「幕」というまとまりと、「節目」という見せ場で組み立てるためのページです。
ページを開くと、上のほうに「物語の骨組みを決めます。まず型を選んでから、中身を埋めていくのが楽です」という案内が出ています。この一文のとおり、まずは物語の型を選び、そのあとで一つひとつ中身を埋めていく、という順番で進めるのがおすすめです。

まずは物語の「型」を選ぶ
ページの中ほどに、構成の型 を選ぶところがあります。物語には昔から知られた組み立て方がいくつもあり、それをあらかじめ用意してありますので、ここから自分の物語に合いそうなものを当てはめられます。
まだ幕を一つも作っていないときは、ここに 型を当てはめる というボタンが出ています。これを押すと、型を選ぶ画面が開きます。

画面には、いくつもの型が説明つきで並んでいます。たとえば「起承転結」「三幕構成」「序破急」「五幕構成」「英雄の旅」「Save the Cat」などです。それぞれに、いくつの幕に分かれるか、どんな物語に向くかが書かれていますので、見比べて選んでください。気に入った型の この型で作る を押すと、その型に合わせて幕が一気に用意されます。
すでに幕がある状態でこのボタンを押すと、文言は 型を変える に変わります。型を変える画面では「現在の幕はすべて置き換えられます」と表示されます。今ある幕を新しい型で作り直すことになりますので、ご注意ください。なお、取り消したいときは Ctrl+Z で元に戻せます。
1文から物語を膨らませたいときは
型を変える(または 型を当てはめる)のボタンのすぐ隣に、雪片 法 wizard というテキストの入口があります。
これは、たった1文の要約から出発して、段階を踏みながら物語全体へと少しずつ膨らませていく、という別のやり方の入口です。「まだ型もはっきり決まっていない」「ひとことのアイデアしかない」という段階から始めたい方に向いています。詳しい手順は別の回で取り上げますので、ここでは「こういう入口がある」とだけ覚えておいてください。
幕を作り、中身を整える
骨組みの中心になるのが「幕」です。ページの下のほうに 幕を追加 というボタンがあり、これを押すと新しい幕がひとつ増えます。
それぞれの幕では、次のようなことを決められます。
名前(たとえば「起・出会い」)
役割(たとえば「導入」)
この幕で何が起きるかの説明
話数範囲(この幕がどの話からどの話までかを「○話〜○話」で指定)
目標字数
幕の左側にある上下の矢印で並び順を入れ替えたり、右側のゴミ箱で削除したりもできます。中身のある幕を消そうとしたときは確認の画面が出ますし、消したあとでも Ctrl+Z で元に戻せます。
幕がそろってきたら、それぞれの幕のところにある この幕の話を一括生成 が便利です。これを押すと、その幕の話数範囲に合わせて、各話のあらすじをAIがまとめて作ってくれます。すでに中身のある話はそのまま残りますので、空いているところだけが埋まります。
全体の字数を目で確かめる
ページの上のほうには、全体 字数 のバーがあります。各幕に入れた目標字数を積み上げて、色分けした帯で見せてくれるものです。「予定の話数 × 1話あたりの目標字数」とも見比べられるので、全体として長すぎないか、短すぎないかを目で確かめられます。各幕の目標字数を入れると、この帯に反映されていきます。
見せ場となる「節目」を置く
幕が大きなまとまりだとすると、「節目」は物語の中の大事な転換点です。「ここで主人公が決断する」「ここで裏切りが発覚する」といった、外せない見せ場を印として置いておけます。
ページには 節目を追加 のボタンがあり、これを押すと節目をひとつ加えられます。それぞれの節目では、種類(物語の転換・人物の変化・世界の変化・テーマの提示)や、何話目で起きるか、どんな出来事かの説明などを決められます。
節目は、完了したものに印をつけたり、種類でしぼり込んで表示したりもできます。「書くべき節目がまだ残っているか」を、ひと目で確かめられるようになっています。
決めた骨組みをボードへ送る
幕や節目の区切りに、ボードに反映 というボタンがあります。これを押すと、ここで決めた幕や節目が、次回ご紹介する 章立てボード のほうにも反映されます。
このとき、ボードにすでに置いてあるものは勝手に動かされたり消されたりせず、新しく決めた分だけが足される作りになっています。反映する前に、何が追加されるかを確かめる画面も出ますので、安心して使ってください。
使い方の例
たとえば、四つの場面で見せたい物語があるとします。
まず 型を当てはめる から「起承転結」を選び、四つの幕を一気に用意します。次にそれぞれの幕に「起・出会い」「承・探究」のような名前と役割をつけ、話数範囲と目標字数を入れて、全体の長さの見当をつけます。
「承」の幕に大きな見せ場を置きたくなったら、節目を追加 で「主人公が決断する」という節目を、その話数のところに加えます。骨組みが整ったら ボードに反映 を押して、章立てボードでも全体を眺められるようにしておきます。
これで、物語の背骨ができあがりました。あとは本文を書きながら、必要に応じてこのページに戻り、幕や節目を足したり直したりしていけば大丈夫です。
まとめ
構成 のページは、物語を「幕」というまとまりに区切り、「節目」という見せ場を置いて、骨組みを作るためのページです。
まずは 型を当てはめる(または 型を変える)で土台を選び、幕を追加 や この幕の話を一括生成 で中身を整え、節目を追加 で見せ場を置く。最後に ボードに反映 で、決めた骨組みを章立てボードへ送る。この流れで、長い物語の背骨を無理なく組み立てられます。
次回は、その骨組みをカードで眺める 章立てボード の基本操作を見ていきます。