Penlytics入門|第16回 文体プロファイルで自分の文体をAIに覚えさせる

文体プロファイル―自分の文体を AI に覚えさせる

はじめに

AIに文章を書いてもらうと便利な反面、「どうも自分の書き方とは違うな」と感じることがあります。語尾のクセ、漢字とひらがなの混ぜ具合、会話の多さ。そういった「自分らしさ」を、AIに覚えてもらう方法があります。それが文体プロファイルです。

文体プロファイルは、あなたの過去の作品を読み込ませて、その文章の特徴を AI がつかみ取り、ひとつの「文体の型」としてまとめたものです。これを作品に結びつけておくと、AIが生成する文章が、あなたの書き方に寄っていきます。前回の生成設定で出てきた「あなた の 文体 プロファイル」で選ぶのが、ここで作るプロファイルです。

文体プロファイルの管理ページは、画面の上のメニューから、自分のプロフィール経由で開けます。


文体プロファイルのページ

ページを開くと、いちばん上に「文体プロファイル」という見出しと、「あなた専用の文体を学習させて、AI に踏襲させます (0 / 10)」という案内が出ています。かっこの中の数字は、いま作ってあるプロファイルの数と、作れる上限です。プロファイルは最大で十個まで持てます。

まだ一つも作っていないときは、「まだ文体プロファイルがありません」と表示され、「自分の過去作 (1万字+) を投稿すると、AI が文体を学習します。 生成時にプロジェクトに紐付ければ、あなたの文体で書いてくれます。」という案内が出ます。ここで「最初のプロファイルを作る」を押すと、作成を始められます。すでに何個か作ってある状態でも、右上の「新規作成」からいつでも追加できます。

過去作を貼って、文体を解析する

最初のプロファイルを作る」または「新規作成」を押すと、「新しい文体プロファイルを作る」という画面が開きます。


まず「名前」を付けます(五十文字まで)。「自分の標準スタイル」「シリアス用」など、あとで見分けやすい名前にしておくと便利です。

次が肝心の部分で、「解析 する 過去 作 テキスト」の欄に、自分が過去に書いた作品の文章を貼り付けます。画面には「推奨: 1万字以上」と書かれていて、文章が多いほど、文体をより正確につかめます。手元のファイルから読み込みたいときは「ファイルから読み込む」を押すと、テキストの形式のファイルを取り込めます。

ここで大切な注意があります。画面にも「自分 の 作品 のみ を 投稿 してください。 他人 の 著作 物 の 投稿 は 禁止 です。」とはっきり書かれています。必ず、自分が書いた文章だけを貼ってください。

文章を貼ったら「文体を解析する」を押します。AIが文章を読み込み、文体の特徴を一つずつ取り出していきます。やめたいときは「キャンセル」で閉じられます。なお、画面には「解析 は 1回限り。 後で いつでも 再解析・再作成 できます。」とあり、いったん作ったあとでも、やり直しがききます。

できあがったプロファイルの見方


解析が終わると、プロファイルがカードになって一覧に並びます。カードには、付けた名前と、解析した文字数(たとえば「1,539 字解析」)が表示されます。

名前の下には、つかんだ文体の特徴が小さなタグで並びます。

これらを見るだけでも、「自分の文章は一文が短めなんだな」「会話が多めなんだな」といった、ふだん意識していなかった自分の書き方の特徴が見えてきます。

カードを開くと、さらにくわしい中身が見られます。文体の核となる「声の特徴」、よく使う文末表現のかたより、特徴的な語彙、登場人物ごとの口調、生成では避けたい表現、そして代表的な文章のサンプルなどが並びます。カードの右上にある詳細表示のボタンを押すと、これらを項目ごとのタブに分けて、じっくり確かめることもできます。

作り直す・複製する・消す

カードの右上にあるメニューからは、プロファイルの手入れができます。

なお、プロファイルは十個までという上限があります。上限に達すると「新規作成」が押せなくなるので、使わないものは整理しておくとよいでしょう。

使い方の流れ

  1. プロフィール経由で文体プロファイルのページを開きます。

  2. 最初のプロファイルを作る」または「新規作成」を押します。

  3. 名前」を付け、「解析 する 過去 作 テキスト」に自分の過去作を貼ります(自分の作品だけにします)。

  4. 文体を解析する」を押します。

  5. できあがったカードで、文長漢字会話などの特徴を確かめます。

  6. 作品で使うときは、生成設定の「あなた の 文体 プロファイル」で選びます。

まとめ

文体プロファイルは、自分の過去作を読み込ませて、書き方のクセを AI に覚えさせる仕組みです。「名前」を付けて過去作を貼り、「文体を解析する」を押すだけで、文長・漢字率・会話率などの特徴をつかんだカードができあがります。

必ず自分が書いた文章だけを使うこと、そして上限が十個であることを覚えておけば、あとは自由です。作ったプロファイルを生成設定で選べば、AIがあなたらしい文章で書いてくれるようになります。自分の文体という、いちばん大切な「自分らしさ」を、AIと一緒に育てていきましょう。